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とうとう最終回です。
長いようで短い2クール、お疲れ様でした。
こんな素晴らしい作品を作ってくださったスタッフの皆様に感謝!



<Aパート>
箱に閉じ込められていた頃の回想からスタートです。
何日も飲まず食わずの冠葉と晶馬。
閉じ込められてる意味がわかんねー・・と思ってたけど、これ多分、実際に閉じ込められてたわけではないよね。
「人は箱の中で生きている」的な台詞を眞悧が言ってたので、そういうことでしょう。
まぁ本当に閉じ込められていたとしても、最終的な解釈は同じところに着地しそうですが。
そして運命列車で対峙する冠葉と晶馬。その向こうで陽毬は冷たくなっていました。
再び回想、箱の中。
「どちらかが生きて出られたら片方のやりたかったことをやる」という約束を持ちかけるショタ冠葉。
それ死亡フラグ・・この子は昔から死亡フラグを立てるのが得意だったのか。
「大切な人に伝えたい言葉がある」というのが冠葉のやりたいこと。
晶馬もそれにしようとするも、大切な人が誰なのかがわかりません。
その時ショタ冠葉が箱の中で何かを見つけて、場面は運命列車内へ。陽毬の色白さが病的すぎる。
光を失いかけている冠葉に、自分なら光へ届く力を与えられると言う眞悧。では君は?
問われて晶馬は冠葉に何を与えられるのか考えます。
何って、まぁ多分、アレでしょう。今までの流れからするに尻子玉的な何かでしょうよ・・・
そこで列車は巡り、苹果ちゃんが途中乗車してきました。
苹果ちゃん戦線復帰ktkr!運命乗り換える気マンマン。乗り換え呪文は陽毬が一番好きだった言葉だそうです。
この辺は見てて心臓が痛かった。フラグ消滅してなかったのかよ・・・
余談ですが眞悧の「マジで?」にはワロタwwこのタイミングでボケるなんてさすがです眞悧先生!

さて箱時代の回想、続きです。
冠葉が見つけたのは真っ赤な林檎でした。しかし晶馬の箱に林檎はありませんでした。
つまり「選ばれたの」のは冠葉ということ。誰に何に選ばれたのかは不明。
まぁKIGAの計画の一部として使えるかどうか、みたいな選抜でもしてたんでしょう。
とにかく選ばれなかった晶馬は10年前に死ぬはずだった(肉体的な死と同一なのかはわからん)。
しかし晶馬は現に生きている。何故か?冠葉と晶馬が出会ったのは?
とBパートへの布石を置いてからの生存戦略ぅぅぅぅぅ!!!!
お久しぶりですプリクリ様。でも目が赤くないから半分くらいは陽毬成分が入ってますね。

<Bパート>
以前とはかなり様相の異なるイリュージョン空間。薄暗い。静か。
やはりプリクリ様はプリクリ様ではなく陽毬でした。
足元のガラスが割れ、空中にガラス片が浮く中、冠葉の元へ歩き出す陽毬。
流血しながらも歩みは止めない。この切り傷は陽毬の言う小さな罰そのものなんでしょう。
それを後ろで見ていた晶馬も同じく傷を作りながら歩き出します。
家族だった頃の話を、冠葉との話を語りながら歩く2人。ここいらの台詞は後の展開に繋がります。
膝をついて体中から血を噴き出させる冠葉。12話あたりのプリクリ様の言葉を借りると、電気切れってことか?
見ようによっては炎に焼かれてるようにも見えますかね。ピンドラでの人体炎上は自己犠牲の結果を示すので。
空間が明るくなって、冠陽の元に辿り着いた晶馬は、冠葉が分けてくれた命を返すと言います。
ここで番宣の台詞くるかー。取り出した命のシルエットがもろ心臓でちょっとグロかった。
10年前に冠葉から晶馬に差し出された赤い林檎の半分。
そして今、冠葉に差し出された赤い命=ピングドラム。その半分は霞になって消えます。
半分は冠葉に返され、それはそのまま陽毬に渡された。
3人は運命の果実を再び分け合ったんですね(相手は若干変わってますが)。
同時に苹果が呪文を唱え、運命が乗り換わります。これで陽毬が罰を受けずに済むわけだ。
そして苹果が受けるはずだった蠍の炎は晶馬が引き受けます。本来は晶馬が受けるはずの罰だったんでただ正規ルートに戻っただけですが。
しかしこれでようやくわかりました。何で晶馬が前回までずっとモヤモヤしてたのか。
「愛してる」って台詞を言わせるためだ!
箱に閉じ込められていた頃に飢えていたのは食糧的な飢えではなく、愛に飢えていたってことでしょう。
冠葉は親からの愛に飢えていて、でも兄弟愛(林檎)は持っていたからそれを半分晶馬へあげた。
その半分の愛を更に半分にして陽毬にあげた(これで冠葉の愛が陽毬に向いた)。
貰った分を返してごっちゃになってた愛が元々持ってた分だけになって、それがはっきりと苹果に向いたというわけだ。
子どもに最も必要な親の愛なら晶馬は受けてたと思うんで若干の消化不良は残りますが、この辺はこの解釈で概ねカバーできるかと。
今までがモヤモヤだったから相対的にすっげーかっこよく見えたよ晶馬。

運命の列車は完全に乗り換わり、異なる2本の線路に立つ桃果と眞悧。
桃果はプリクリ帽子を持って歩いていったので、現世に転生でもしたんでしょうか。
一方の眞悧は闇の中へ残り、次の機会を待つそうです。

運命列車は池袋で止まり、陽毬と苹果は新しい運命に降車します。電車内でぶっ倒れてるけど。
この陽毬と苹果の構図はBD3巻ジャケ絵に似てますね。
多蕗とユリの2人も、改めて愛を再確認です。この2人の子どもが生まれ変わった桃果とかだったらいいな。
真砂子とマリオも健在です。マリオさんは病気してなかったことになってるのか。
そして真砂子は双子の兄がいた夢を見ていました。表情がとても穏やかでした。

陽毬と苹果は電車で倒れてたところから新しく知り合い直したようです。
陽毬はあの家で、池部夫妻(?)に引き取られていました。体も健康そのもののよう。
そして見つけます。腹を縫われた眼帯クマグルミ。
その縫い目に挟まったいた小さな紙。いないはずの兄からのメッセージ。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
ここで涙腺崩壊。
ベタな演出ではありますが、嬉しかったです。消えてしまった双子の欠片が小さいけれど残っていて。
このぬいぐるみって3ちゃんが確か箱に入れてたっけ。3ちゃんマジGJ!!!!
そして1話冒頭で登場した哲学少年ズ!!が!!!!冠葉と晶馬に!!なってた!!!
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
後ろにペンギンがついってってたから恐らくは実在する人間ではないのでしょう。
観念的な存在というか・・・端的に言うと妖精さんみたいな?どこ行こっかとか言ってたし。
タイプは異なりますが、桃果や眞悧に近い存在でしょう。
でも生きてて(って言うと語弊があるけど)良かった。
何で生きてたのかですが、まず晶馬は罰を受けて消滅。これは元からの確定事項。
冠葉も陽毬に命を分け与えて死亡(場所が運命列車内だったので死体は残らず消滅)。
ただし直前に運命の乗換えが実行されて罰で消えるはずだった陽毬の命が残った。
結果、林檎が1つ余ったことになり、それを冠葉と晶馬で分け合ったので子どもの姿で存在が残った。
とまぁこんな感じでしょうか。

あとラスト、忘れないっていう陽毬も嬉しかった。苹果もいつか、何かに気がついたらいいな。
陽毬と苹果の仲がめっちゃいいのも嬉しかった(前から良かったけど)。
残されてしまった陽毬のために兄が残してくれたと解釈(愛による死を選んだもの者へのご褒美=林檎=苹果)。
ハッピーエンドではない。
欲を言えば冠葉も晶馬も、陽毬と苹果の傍にいたかっただろうし。
でもベターなエンディングだと思います。ちょっぴり切ないくらいがちょうどいい。

あと私は気づけなかったんですが、1話でペンギンたちが隠れてた水族館のゴミ箱。
1号が資源ゴミで、2号が燃えるゴミで、3号が燃えないゴミにそれぞれ入ってたアレです。
まんま結末を示唆してましたね(資源ゴミ=ガラス片になって消えてった冠葉っていう感じで)。

<総括>
結論から言うと、よくわからん作品でした!
ピンドラを一言で表すと愛の物語。1話の哲学少年がすべてを語ってくれていましたね。
それすら???でしたけど。
全体的に抽象的・比喩的な表現が目立つし、リアルとファンタジーの境界がすごく曖昧。
必要な事実をこちらで取捨選択して再構築しないと理解が追いつかないという、視聴者に優しくない仕様だったしね。
考察好きにはたまらないオモチャだったとは思いますが、そうでない人には結構しんどい作品だ。
消化不良も少なくないし、続編もないでしょうからファンとしてはモヤモヤしたままだぁ~。
活かしきれてない部分もありましたしね、マリオさんとか。せっかくの帽子・・・
ただマリオさんについては、考え直すと陽毬と対になってる部分はありましたよね。
陽毬と同じく愛される存在だけど、愛されなかった過去がない点で陽毬と違う。
無条件で愛される子なんだなと思う。

作品のキーワードである「ピングドラム」についてですが。
言わずもがな、「愛」ということでした。愛をそれぞれの運命の相手と分け合う。
晶馬は冠葉と、冠葉は陽毬と、陽毬は晶馬と、という感じで巡って行ってる。
だから「輪るピングドラム」なんですな~。

その他、ピングドラムはたくさんありました。
ユリや多蕗のために怪我をした桃果。
プリクリ帽子を取り返すべくトラックに引きづられた冠葉。
苹果の代わりに車に轢かれた晶馬。
マリオの代わりに河豚を食べて毒にあたった真砂子。
陽毬が落ちないよう手を傷めてもワイヤーを離さなかった冠葉。
ユリをかばって刺された多蕗。
冠葉を逃がすために囮になった真砂子。
日記を守るために火傷を負った苹果。
たった1つの林檎を分け合うように、自己犠牲の愛を捧げる物語でした。

 

さて、長々と書いてしまいましたが。言い足りないことまだまだありますが。
すごく楽しい半年間でした!1話見たときの衝撃は忘れませんよ。
こんなに頭をめぐらせて、ドキドキしながら続きを待つアニメは久々でした。
ありがとう!!!!!ヾ(*´∀`*)ノ

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