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アルヴィン独白シリアスな短めの話です。
時間軸はジュード編ハ・ミルイベント前くらい。セリフはうろ覚え。

気になって調べてみたら、スヴェントって名字はフィンランド系なんですってね。
へー!と思ってタイトルはフィンランド語にしました。
グーグル先生に翻訳してもらったので正しい文法とか知りません(;^ω^)
意味が気になる方はどうぞグーグル先生へ。



世間慣れしていないお人よしの子ども。騒動に巻き込まれた哀れな子ども。利用できると思って近づいた。取り入って情報を引き出して、いらなくなったらハイ、さようなら。最初は本当にそれだけだった。
海停で初対面を装って追っ手から助けた時、似てると思った。わけもわからず理不尽な世界に放り出され、母親とはぐれた迷子のような目。不本意な現実を受け入れるしかなくて、それに必死に耐えようとする背中。まるで昔の俺じゃないか。
少しだけ、慰めてやろうと思った。打算ではなく、同情。共感。わかる、わかるよお前の気持ち。俺も同じだったから。
…同じだと思ったのに。
 
アイツは綺麗なままだった。容赦ない運命の中で、絶対的な光を見つけて、その隣で笑っていた。嫌なことも悲しいことも受け入れて、真っ当に進もうとする。お綺麗なことで。
俺は汚れてしまったのに。たった一つ大事な光を守るために闘って抗って、汚れて、光の傍にはいられなくなった。母さんにこんな俺を見られたくなかったよ。
 
アイツは優等生。皆に好かれて信用されて、自分が傷ついてでも傷つく他人を救おうする。
俺は劣等性。皆を騙して裏切って、少しでも自分が傷つかないように他人を傷つける。
 
大違いだ。近いところにいたのに、いつの間にか光と影に分かれてちっとも重ならない。苛々する。気持ち悪い。暗い。道が見えない。どうして。
 
「何で、そうやって。お前だけが前に進むんだよぉ…っ」
突きつけた銃口の先は、どこ。
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